マカオ国際マラソン、内外から1万人が参加=男子はケニア、女子は北朝鮮選手が優勝

今年(2016年)で35回目を迎えた「ギャラクシーエンターテイメント杯マカオ国際マラソン2016」が12月4日午前に開催され、フルマラソン、ハーフマラソン、ミニマラソンの各部門に、世界46カ国・地域からおよそ1万人のランナーが参加した。

フルマラソン部門の優勝者とタイムは男子がケニアのピーター・キメリ・ソメ選手の2時間12分52秒、女子が北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の金志香選手の2時間36分16秒で、それぞれ優勝賞金4万米ドル(日本円換算:約454万円)を獲得。なお、ソメ選手は2時間14分を切るタイムだったことから7千米ドル(約79万円)のボーナスも加算された。

マカオ国際マラソンは毎年12月第1週の日曜日に開催されている市民マラソン。スタート・ゴール地点は近年グルメタウンとして注目を集めるタイパヴィレッジに近いタイパ島のオリンピック・スポーツセンター・スタジアムで、大型IR(統合型リゾート)集積エリアにあたるコタイ地区からタイパ島とマカオ半島と結ぶカルヴァーリョ総督大橋(マカオ・タイパ大橋)を渡ってマカオ半島に至り、今年新たに誕生した南灣湖畔のカルチュラル・ツーリズム・スポット「アニム・アルテ・ナンワン」、世界遺産「媽閣廟(アーマーテンプル)」の前を通り、西灣大橋を渡って再びタイパ島に戻るというマカオの新旧の見どころをめぐるコースが設定された。

第35回「ギャラクシーエンターテイメント杯マカオ国際マラソン2016」に1万人のランナーが参加=12月4日、マカオ・タイパ島(写真:Galaxy Entertainment Group)

第35回「ギャラクシーエンターテイメント杯マカオ国際マラソン2016」に1万人のランナーが参加=12月4日、マカオ・タイパ島(写真:Galaxy Entertainment Group)

1981年の第1回大会の参加者は400人だったが、近年の健康ブームに乗って参加者数が増加傾向にある。海外からの参加者では日本人が多いといい、公式ウェブサイトに日本語版を用意して対応している。

なお、次回(2017年)のマカオ国際マラソンの開催概要は現時点で発表されていないが、例年12月第1日曜日の開催で、9月初旬から参加申し込みの受付がスタートする。

タイトルスポンサーを12年連続で務めたギャラクシーエンターテイメントグループは、マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角。同社は長年にわたりマカオで開催される女子バレーボールのFIVBワールドグランプリ、マカオ国際ドラゴンボートレースなどの国際大会のタイトルスポンサーも継続しており、スポーツ振興に力を注いでいる。

ギャラクシーエンターテイメントグループの旗艦IR(統合型リゾート)施設「ギャラクシーマカオ」前を走る選手ら=12月4日、マカオ・コタイ地区(写真:Galaxy Entertainment Group)

ギャラクシーエンターテイメントグループの旗艦IR(統合型リゾート)施設「ギャラクシーマカオ」前を走る選手ら=12月4日、マカオ・コタイ地区(写真:Galaxy Entertainment Group)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局が6月16日に公表した今年(2025年)4月の住宅及び商業物件向けローン関連統計…
  2.  マカオ政府環境保護局は6月16日、来年(2026年)1月1日から電池、化粧品、体温計、写真フィル…
  3.  国際自動車連盟(FIA)が2025年特別総会・会議を6月10日から12日にかけてマカオ・コタイ地…
  4.  このほどマカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナ社は、コタイ地区にある同社傘…
  5.  マカオでは、2010年から政府が「Wi-Fi GO」のブランド名で旅客及び市民に向けた公共エリア…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年6月号
(vol.144)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun