マカオで悪質タクシー暗躍続く…ぼったくり大幅増、乗車拒否も横行=16年累計検挙数3126件

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、依然暗躍が続いている状況だ。

マカオ治安警察局は1月13日、昨年(2016年)通期の違反タクシー及び白タクに対する取り締まり状況を公表した。

昨年通期の違反タクシーの検挙総数は前年から18.3%減となる4152件だった。しかしながら、このうちぼったくりが38.9%増の1713件、乗車拒否が24.6%減の1413件あり、検挙数全体の75.3%を占めた。このほか、タクシー乗り場において行列順を守らず客を載せる事案が130件、その他の違反が887件あった。

なお、実際には泣き寝入りなどもあるとみられ、統計に表れない悪質タクシーによる被害が相当数あると予想される。

マカオは面積約30平方キロメートルの小さな街だが、人口約65万人、年間訪マカオ外客数は約3000万人であるのに対し、タクシー総数はおよそ1千台強にとどまっており、需要に追いついていないとの見方もある。マカオ政府は供給数を年内に1500台まで増やして対応する考えを示している。

現行法ではぼったくりや乗車拒否といった違反についてのドライバーへのペナルティが1000パタカ(日本円換算:約1万4300円)の罰金のみという極めて甘い内容であることも指摘されており、罰則強化を盛り込んだ法改正の準備も進められている。

また、昨年通期のいわゆる白タクの検挙総数は1078件だった。世界各地でスマートフォン向け配車サービスを展開する「Uber(ウーバー)」が一昨年10月にマカオ進出を果たしたが、警察及び交通事務局は同サービスについて白タクにあたるとの見解を示し、取り締まりの対象とする方針を打ち出している。

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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