マカオ・タイパ島の新フェリーターミナルで消防訓練実施…運用開始間近

マカオ政府海事・水務局は4月13日、マカオの大型インフラ整備プロジェクトのひとつで、今年(2017年)第2四半期内に運用開始を計画しているマカオ・タイパ島のタイパフェリーターミナル(北安客運碼頭)で消防訓練を実施。消防、警察当局及び船会社の関係者ら211人が参加した。

訓練は出発待合室内の機械室から電気系統のショートによる火災が発生し、煙が充満しているという想定で同日午前10時にスタート。消防局員による消化及び負傷者の搬送、税関及び治安警察局による治安維持及び避難誘導、船会社による事態収拾後の正常業務への復旧の流れなどを確認し、11時15分に無事終了したとのこと。

タイパフェリーターミナルは2005年に着工。当初、マカオ半島にある外港フェリーターミナルの補助的施設と位置付けられていたが、2006年に重要港へと格上げされ、2009年に拡張プランが決定した。当初の運用開始予定は2013年中の予定だったが、大幅に工事が遅延している状況で、長きにわたって簡素な仮施設での長期運用を余儀なくされている。

マカオ国際空港の隣接地にあり、大型IR(統合型リゾート)集積エリアとして開発が進むコタイ地区にも近いことから、新たな海の玄関口としての役割に期待がかかる存在だ。

運用開始を間近に控えた新タイパフェリーターミナルで実施された消防訓練の様子=4月13日(写真:マカオ政府海事・水務局)

運用開始を間近に控えた新タイパフェリーターミナルで実施された消防訓練の様子=4月13日(写真:マカオ政府海事・水務局)

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