マカオの2024年産業構造統計公表…非カジノ業が56.7%占める

 マカオ政府統計・センサス局は11月28日、昨年(2024年)のマカオの産業構造統計を公表。

 同局発出資料によれば、マカオ経済の一層の回復に伴い、昨年のマカオ全体の産業付加価値総額は前年比実質8.2%増の3845.4億パタカ(日本円換算:約7兆5086億円)だった。このうち、第三次産業(卸売・小売業、飲食業、金融業、ゲーミング(カジノ)業などを含むサービス業)と第二次産業(工業及び建設業)の付加価値総額がそれぞれ3658.8億パタカ(約7兆1443億円)、186.6億パタカ(約3644億円)。

 産業構造は、昨年の第三次産業の付加価値総額が全産業に占める割合は95.1%で、前年から0.8ポイント上昇。第二次産業の割合は4.9%。業種別の分析では、ノンゲーミング(非カジノ)産業の付加価値総額が全産業に占める割合は56.7%で、コロナ前2019年から7.8ポイント上昇した。

 所得の一次配分(GDPの生産び輸入税、営業剰余金、従業員報酬への配分)については、昨年のマカオの生産及び輸入税、営業剰余金、従業員報酬はそれぞれ971.0億パタカ(約1兆8960億円)、1550.3億パタカ(約3兆0272億円)、1333.1億パタカ(約2兆6031億円)で、前年からそれぞれ21.4%、3.6%、6.1%の増となり、GDPに占める割合はそれぞれ25.2%、40.2%、34.6%に。

アフターコロナでツーリズム関連業界の復活が進むマカオ(資料)=2024年8月、グランドリスボアホテル前にて本紙撮影

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