マカオ、ジャイアントパンダの双子が2歳の誕生日迎える…親離れ訓練中

マカオ・コロアン島の石排灣郊野公園内にあるジャイアントパンダの展示・飼育施設「マカオジャイアントパンダパビリオン(澳門大熊猫館)」で飼育されている双子のオスのジャイアントパンダの健健と康康が6月26日に2歳の誕生日を迎えた。

同日、2頭には飼育スタッフ手作りの果汁シャーベットなどを使った特製ケーキが提供され、見学に訪れた地元の学校の子供たちや観光客らから祝福の歓声が上がった。健健と康康はマカオで生まれた初めてのジャイアントパンダの赤ちゃんとあって、市民にとってアイドル的存在となっている。

マカオジャイアントパンダパビリオンを管轄するマカオ政府民政総署(IACM)によれば、野生のパンダは1歳半から2歳頃にかけて親離れをするといい、すでに健健と康康についても、母パンダの心心(10歳)と休憩時間を別にするなどの訓練に取り組んでおり、経過は順調とのこと。

また、食事についても母乳から笹の葩への移行期にあるが、健健と康康は母親が枝から葉の部分を外して食べる様子をよく観察し、真似をしてどんどん食べ方が上手になっているという。

マカオジャイアントパンダパビリオンは2009年のマカオ返還10周年を記念して中国中央政府から1組のつがいが贈られることが決まったことを受けて建設されたもので、2011年1月にオープンした。床面積は約3000平米で、このうちジャイアントパンダの活動及び展示に使われるのが約330平米の屋内活動エリア2つと約600平米の屋外活動エリアとなる。現在、同館では健健と康康、母の心心、さらには父の開開(9歳)の4頭のジャイアントパンダが飼育・展示されている。同館の入館料は10パタカ(約140円)で、世界で最も安価でパンダを見学できる施設のひとつとして人気を博している。

2歳の誕生日を迎えた双子のオスのジャイアントパンダの健健(左)と康康(右)=2018年6月26日(写真:IACM)

2歳の誕生日を迎えた双子のオスのジャイアントパンダの健健(左)と康康(右)=2018年6月26日(写真:IACM)

関連記事

最近の記事

  1.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  2.  マカオ政府が経済ダイバーシティ化の一環、また「舞台芸術の都」を築く目標に沿ってコタイ地区の南東部…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は12月6日、今年(2024年)8〜10月の住宅価格指数を公表。 …
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ半島新口岸地区に位置するホテル、アーティゼン グランド ラパ マカオ (Artyzen G…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun