マカオ 18年8月貨幣・金融統計公表…マカオ居民による預金は前月から0.9%の約8.5兆円

マカオ政府金融管理局は10月5日、今年(2018年)8月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
流通貨幣が前月から0.3%、通知預金が3.8%のそれぞれ下落となり、M1は前月から3.1%減少。準通貨負債は1.4%上昇、通貨供給量M2は0.8%増の6215億マカオパタカ(日本円換算:約8兆7725億円)となった。前年同月との比較では、M1が14.3%、M2が8.2%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが31.3%、香港ドルが51.4%、人民元が4.4%、米ドルが10.8%。

【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から0.9%増の6061億マカオパタカ(約8兆5547億円)、非居民による預金は1.8%減の2363億マカオパタカ(約3兆3352億円)、公共部門の銀行システムへの預金は1.7%増の2187億マカオパタカ(約3兆0868億円)で、これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は0.4%増の1兆0611億マカオパタカ(約14兆9768億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ20.1%、51.1%、4.1%、21.6%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月から0.6%減の4785億マカオパタカ(約6兆7537億円)。対外民間部門への融資は前月から0.6%減の5032億パタカ(約7兆1024億円)。民間部門へ融資額は合計で0.6%減の9816億マカオパタカ(約13兆8535億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ15.8%、49.9%、3.3%、27.7%。

【預貸率/不良債権比率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は8月末時点で前月末から1.0ポイント下落の58.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は1.0ポイント下落の92.5%。不良債権比率は横ばいの0.2%。

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

マカオ金融管理局ビル(資料)―本紙撮影

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