マカオ税関、ビッグデータ活用して偽ブランド品ネット販売業者の摘発に成功

澳門海關(マカオ税関)は3月12日、昨年(2018年)12月から新たに導入した「ビッグデータ活用オンライン偽造品取り締まりシステム」によってネット上で偽ブランド品を販売していたマカオの2つの業者の摘発に成功したと発表。

税関によれば、新システムを使ってインターネット上のSNSプラットフォームを調査していたところ、2つの業者が偽造品をネット販売していることを発見。それぞれマカオ半島北部の新橋エリア、關閘エリアにリアル店舗を構えていることを突き止め、3月7日と11日に事前通告のない立入検査を実施し、両店舗から合計15点の有名ブランドの商標権を侵害したとみられる宝飾品を押収した。その後、ブランド側に鑑定を依頼し、すべて偽造品であることが確認されたという。

税関が両店舗の責任者のいずれもマカオ人の女(27歳及び33歳)に事情を聞いたところ、中国本土で40〜3800パタカ(日本円換算:約550〜5万2285円)で仕入れたものを100〜7500パタカ(約1376〜10万3195円)で販売していたなどと説明したとのこと。税関では2人を産業財産権法(模造品の販売、流通)違反で起訴する方針。

マカオ税関では、市民のネット通販シフトが進む中、偽造品に関する問題も発生しており、市場秩序と消費者利益を守るため、新規導入したシステムを有効活用するなど、対策を強化して臨む姿勢を示している。

マカオ税関が押収した偽ブランド品(写真:澳門海關)

マカオ税関が押収した偽ブランド品(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)と治安警察局は5月6日、マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる…
  3.  マカオ政府衛生局は5月6日、近ごろマカオで水痘ウイルスが活発化しているとし、住民に対して水痘(水…
  4.  きょう(5月6日)、マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーインターナショナルコンベンションセンター…
  5.  マカオ政府統計センサス局は5月6日、今年第1四半期(2025年1〜3月)の人口統計を公表。 …

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  4月30日、マカオ立法会と政府との間で2025年施政方針の運輸・工務領域における政策討論が行われ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun