マカオ国際空港運営会社が7年連続で黒字

マカオ国際空港の運営会社、澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)は3月29日に定期株主総会を開催。

株主総会後の記者会見で明らかにした内容によれば、昨年度(2018年1〜12月)の空港全体の売上は過去最高となる対前年11.6%増の55.2億マカオパタカ(日本円換算:約757億円)に達したとのこと。運営会社のCAMに限った売上は11.1%増の15.6億マカオパタカ(約214億円)で、内訳は航空売上が14.7%増の6.9億マカオパタカ(約95億円)、非航空売上が8.5%増の8.72億マカオパタカ(約120億円)。優先株の配当引当金を計上した税引後の純利益は4.35億マカオパタカ(約60億円)で、7年連続の黒字となった。

また、今年(2019年)は年間旅客キャパシティが1000万人にまで増強するため、旅客ターミナルビル南側拡張工事を全面展開するとした。今年の主要指標の見通しについては、年間旅客数が870万人、貨物輸送量が4万2750トン、航空機離発着回数が6万9000回、ビジネスジェット離発着回数が3438回。今年3月28日までの旅客数と航空機離発着回数は前年同時期から16%増で推移しているという。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。近年、マカオ国際空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年通期の旅客数は対前年15%増の延べ826万人を記録。現在、日本との間の定期便については、マカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。今年3月31日からは福岡線が週4便に、7月1日からは成田線がダブルデイリー(1日2往復)になる予定。

マカオ国際空港運営会社CAMによる定期株主総会後の記者会見の様子=2019年3月29日(写真:CAM)

マカオ国際空港運営会社CAMによる定期株主総会後の記者会見の様子=2019年3月29日(写真:CAM)

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