マカオ、国慶節ホリデー7日間のインバウンド旅客数が100万人近くに達する見込み…対前年1割増

 中国本土で大型連休となる国慶節ホリデーシーズンは年間延べ約3580万人(2018年実績)のインバウンド旅客を誇るアジア有数の観光都市マカオにとって年に複数ある多客期のひとつに数えられる。

 出入境管理を管轄するマカオ治安警察局は9月29日、国慶節ホリデー7日間(10月1〜7日)の出入境旅客数が延べ約400万人(1日あたり延べ約57万人)で、前年同時期から5〜8%増、インバウンド旅客に限ると10%増とする予測を発表した。前年同時期のインバウンド旅客数は89.5万人(中国本土旅客占有率82.1%)だったことから、今年は100万人近くに達する見通し。

 同局では、各イミグレーション施設におけるスムーズな通関のため、状況に応じて出入境審査カウンターを増やして対応できる体制を整えているほか、治安と秩序維持のため観光名所及び幹線道路周辺を中心に警察官の巡回を増やし、混雑状況によってイミグレーション施設及び観光名所周辺における通行規制の実施も計画しているとのこと。このほか、飲酒運転や悪質タクシーの摘発、市内の巡回強化による防犯対策にも力を注ぐとした。

 マカオ政府旅遊局が9月23日に公表した資料によれば、今年(2019年)1〜8月の出入境旅客数は前年同時期から18%増の延べ約2744万人(中国本土旅客占有率71.2%)。近年、インバウンド旅客数は右肩上がりの成長を続けているが、昨年10月に港珠澳大橋が開通して以降、伸長幅が一層拡大している状況だ。

マカオ半島北部にある中国本土との主要な陸路の玄関口、關閘イミグレーション施設(写真:マカオ治安警察局)

マカオ半島北部にある中国本土との主要な陸路の玄関口、關閘イミグレーション施設(写真:マカオ治安警察局)

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