マカオ、ジャイアントパンダの双子が亜成年期に…分別飼育スタート

 マカオ・コロアン島の石排灣郊野公園内にあるジャイアントパンダの展示・飼育施設「マカオジャイアントパンダパビリオン(澳門大熊猫館)」で飼育されている双子のオスのジャイアントパンダの健健と康康がまもなく4歳を迎える。

 マカオジャイアントパンダパビリオンを管轄する市政署(IAM)は4月1日、健健と康康が亜成年期に入ったとし、成長ステージ及び習性に合わせ、分別飼育をスタートしたと発表した。

 IAMによれば、野生のパンダは単独で暮らし、独自の巣を持って、互いに干渉せず、5歳で成年期に入った後、繁殖シーズンにのみ配偶を探し、その後はまた別々にそれぞれの巣に戻るとのこと。健健と康康は亜成年期に入って特に活発となり、いつも追いかけっこをするなど互いの身体が接触する機会も多く、正常な休息や採食行為に影響を及ぼすこともあったという。中国・四川省の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地でも3歳半から分別飼育を開始しており、その経験を参考にしたとのこと。

 健健と康康は2016年6月26日にマカオで誕生して以来、ずっと生活を共にしてきた。2頭はマカオで生まれた初めてのジャイアントパンダの赤ちゃんとあって、市民にとってアイドル的存在となっている。

 現在、マカオジャイアントパンダパビリオンでは健健と康康、母の心心(12歳)、さらには父の開開(11歳)の4頭のジャイアントパンダを飼育している。IAMでは、4頭をローテーション方式で展示するとしている。なお、同館の入館料は10マカオパタカ(約136円)で、世界で最も安価でパンダを見学できる施設のひとつとして人気を博している。

マカオで飼育されているジャイアントパンダの「健健」


マカオで飼育されているジャイアントパンダの「康康」

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