香港、2/21の新型コロナ新規感染確認数20人…9日ぶり20人超に

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いている。

 香港政府の発表によれば、2月21日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は前日から5人増の20人だった。3日連続で2桁台、9日ぶりに20人超となった。内訳については、市中感染が9人減の19人、輸入性が4人減の1人。市中感染のうち感染経路不明は2人増の6人で、4日連続1桁台を維持した。このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)が10人超いるとのこと。

 この日の新規感染確認者のうち4人が香港島のシャウケイワンエリアにある同一の学校関連(学生、学生の家人、ソーシャルワーカー)だった。また、感染経路不明の感染者には赤色ミニバスの運転手(九龍半島のツェンワン、クントン、青山通、ジョーダンを走る路線を担当)1人、大手宝飾品チェーンのヤウマテイとセントラルにある支店のセールス担当者1人などが含まれるという。

 ここまでの香港における累計感染確認数は1万0869人、退院者数は1万0388人、死者数は197人。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

 依然として市内各所で集団感染(クラスター)の発生や感染連鎖が続いているが、最近の感染確認者数は増減を繰り返しながらも第4波下では低位にある。感染経路不明も毎日のように一定数が確認されていることから、市中に存在する無症状感染者が日常生活を送る中で感染を拡大させている可能性が指摘されている。香港は人口密度が高く、交通機関も発達しており、エリアを跨ぐ人の移動が多い土地柄。

 なお、これまで香港ではホリデーシーズン後に急増するパターンがあったことから、春節(旧正月)ホリデー明けの動向に注目が集まっている。香港政府衛生防護センターは2月19日夕方の会見の中で、春節ホリデー期間の挨拶回りで感染したとしてもすぐには発症しないことから、潜伏期間を経て今後数日の間に感染確認が増える可能性も排除できず、しばらく様子を見る必要があるとしていた。

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月24日、マカオ半島新口岸地区にあるマカオグランプリ博物館でレゴ…
  2.  マカオ政府衛生局は4月23日夜、マカオで「人食いバクテリア」と呼ばれる細菌のひとつ、ビブリオ・バ…
  3.  このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜3月累計の歳…
  4.  今年(2024年)6月23日から7月3日にかけて、マカオでISF(国際学校スポーツ連盟)「ワール…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)グランドリスボアパレス(上葡京)で4月22日、世界…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun