香港、新型コロナ市中感染確認14日連続ゼロ達成…マカオと往来制限緩和に関する協議入り=6/21

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 香港政府の発表によれば、6月21日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は3人だったとのこと。いずれも海外からの入境者で輸入性の事案。市中感染確認に限ると14日連続ゼロを維持した。

 この日の輸入性感染確認者3人の内訳は、英国からの入境者が2人、インドネシアからの入境者が1人で、全員がL452R変異株ウイルスに感染していたという。

 香港における過去14日間(6月7〜20日)累計の新規感染確認は28人で、輸入性事案が27人、市中感染例が1人(感染経路不明はゼロ)。輸入性事案27人のうち17人が変異株感染で、内訳はL452Rが9人、N501Yが8人とのこと。ここまでの累計感染確認数は1万1890人(擬似事案1人含む)。

 なお、香港の6月20日午後8時時点のワクチン接種率は28.5%(1回目の接種完了)、18.8%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は322万0574回、1日あたり接種回数は3万7930回(7日移動平均値4万0892回)。

 香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は21日午後に記者会見を開き、市中感染確認14日連続ゼロを達成したことを受け、マカオ特別行政区政府と両地の往来制限緩和に向けた協議に入ったと発表。ただし、人数の制限、新型コロナワクチンの接種を完了していること、入境・出境にあたってのウイルス検査を必須とすることに加え、状況に応じた中断メカニズムの導入などの条件を設定するとした。具体的なスケジュールは決まっていないという。このほか、域内における防疫措置の一部緩和や新型コロナワクチン接種完了者を対象とした隔離検疫期間の短縮について検討中であることも明らかとなった。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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