マカオ司法警察局がカジノIRの最前線で働くスタッフを対象にした防犯ワークショップをウィンリゾーツ社と合同開催

 マカオ司法警察局は6月20日、同月17日にカジノIR(統合型リゾート)の最前線に勤務するスタッフを対象とした警民協力による防犯能力向上を目的としたワークショップをウィンリゾーツ(マカオ)社と合同開催したと発表。

 ウィンリゾーツ(マカオ)社はマカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でウィンマカオ、コタイ地区でウィンパレスという2つのカジノIR施設を運営している。

 今回のワークショップには、司法警察局から講師役としてゲーミング(カジノ)及び経済犯罪捜査に従事する刑事が14人、ウィンリゾーツ(マカオ)社側からは警備、サーベイランス、調査、マーケティング、財務、人事、ホテルオペレーション、ゲーミングテーブル、スロットマシンなどの部門から53人が参加。

 講師から警察への通報手順、最新のカジノ関連犯罪の趨勢の紹介、違法貨幣両替活動によって生じる治安問題に関する啓蒙ビデオ上映と実例を組み合わせた解説、偽造文書、偽造紙幣、マネーロンダリングといった犯罪に関する刑法知識、オンラインデート詐欺、投資・電話詐欺の予防法紹介などの講義の後、小グループに分かれ、座談会形式で刑事と参加者が仕事や生活の中で遭遇する犯罪に関する問題やその対応についてのミーティングを行い、防犯意識と能力の向上を図ったとのこと。この経験を友人や家族とも共有してほしいとした。

 司法警察局では、今後もカジノ関連犯罪の予防と取り締まりを強化して臨むと同時に、カジノ業界との協力を密にし、カジノの最前線で勤務するスタッフに対するトレーニングの提供などを通じ、警察と民間の協力体制の下、カジノ及び周辺エリアにおける治安秩序に維持に取り組み、カジノ産業の健康的な発展を保障していくとした。同様のワークショップは他のカジノ経営コンセッションを結ぶ各事業者との間でも順番に合同開催されている。

マカオ司法警察局がウィンリゾーツ(マカオ)社と合同開催した防犯能力向上のためのワークショップ=2021年6月17日(写真:マカオ司法警察局)

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