マカオ 2021年11月貨幣・金融統計公表…マカオ居民の預金残高は3ヶ月ぶり減

 マカオ政府金融管理局は1月5日、昨年(2021年)11月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下記の通り。

【マネーサプライ】
 流通貨幣が前月から0.6%、通知預金が1.6%のそれぞれ減少で、M1は1.3%下落。これと同時に、準通貨負債は0.1%下落。M1及び準貨幣負債を含む広義貨幣供給量M2は0.2%の下落に転じ、6911億マカオパタカ(日本円換算:約9兆9948億円)となった。前年同月との比較では、M1が4.9%、M2が0.3%のそれぞれ下落。M2に占める通貨別の比率はマカオパタカが35.2%、香港ドルが50.2%、人民元が5.6%、米ドルが7.4%。

【預金】
 マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金残高は前月から0.2%減の6713億マカオパタカ(約9兆7089億円)で、3ヶ月ぶりのマイナス、非居民による預金残高についても1.0%減の3806億マカオパタカ(約5兆5046億円)、公共部門の銀行システムへの預金残高は0.4%増の2632億マカオパタカ(約3兆8066億円)で5ヶ月ぶりのプラスとなり、これらを総合して計算した銀行システムの預金残高は0.3%減の1兆3151億マカオパタカ(約19兆0201億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ18.9%、52.4%、5.8%、21.1%。

【融資】
 地元民間部門への融資は前月から0.1%増の5631億マカオパタカ(約8兆1441億円)。対外民間部門への融資は0.6%増の7592億マカオパタカ(約10兆9802億円)。民間部門へ融資額は合計で0.4%増の1兆3223億マカオパタカ(約19兆1243億円)となり、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ15.8%、38.1%、14.7%、28.0%。

【預貸率/不良債権比率】
 銀行のマカオ居民に対する預貸率は昨年11月末時点で前月末から0.1ポイント上昇の60.3%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.7ポイント上昇の100.5%。1ヶ月及び3ヶ月ベース計算による流動資産対負債比率はそれぞれ69.3%、59.3%水準。不良債権比率は前月末から0.01ポイント下落の0.36%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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