中国本土、新型コロナ新規市中感染確認45人…広西チワン族自治区で伝播拡がる、広東省深セン市から波及か=2/6

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降も全国的には安定した状況を維持しているが、散発的な市中感染確認例が度々出現している状況。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が2月7日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月6日の中国本土における新規市中感染確認は45人(前日から32人増)だったとのこと。内訳は広西チワン族自治区37人(百色市)、広東省4人(深セン市3人、広州市1人)、北京市3人(朝陽区1人、豊台区1人、西城区1人)、天津市1人(河北区)。中国本土で市中感染確認例が出現するのは114日連続。市中の無症状感染例については3日ぶりに出現し、黒竜江省5人(黒河市)、広西チワン族自治区5人(百色市4人、南寧市1人)の計10人。

 香港・マカオと陸で接する広東省では、今年に入って以降、断続的に市中感染確認が続いている。1月上旬から中旬にかけて、珠江東岸(香港寄り)の深セン市及び珠江西岸(マカオ寄り)の珠海市と中山市で、それぞれ発端をことにするオミクロン変異株の市中伝播が出現。これらは一旦落ち着いたとみられるが、深セン市で1月31日におよそ3週間ぶりとなる新規市中感染確認例が1人出現して以降、2月6日まで7日連続で同市及び省内各地で複数の感染確認及び無症状感染が相次ぎ見つかっている。今回、深セン市から省内各地に拡散したウイルスはオミクロン変異株亜種のBA.2で、海外から流入したウイルスが発端(北米地域からデータベースに登録されたものと一致)とされるが、依然として具体的な発端は不明。また、近日は広東省の南に隣接する広西チワン族自治区では、百色市を中心に新たな再流行が出現。同市で最初に見つかった患者は深セン市滞在歴があったとのこと。同市では、2月6日に全市で不要不急の外出を制限する措置などの蔓延防止策が講じられると同時に、全市民対象のPCR検査が実施され、検査を経て多くの初歩陽性者が見つかった模様。広東省の広州市で見つかった患者1人については、省外から鉄道を利用して広州南駅に到着したという。

 2月6日24時時点の中国全土で治療中を受けている感染確認者数は1495人(うち輸入性が681人)で、重症者は6人(うち輸入性1人)。無症状の患者876人(輸入性764人)が医学観察下にあるとのこと。

 なお、2月4日に開幕した北京冬季五輪の関係者については、バブル方式(閉塞管理)が採用されている。組織委員会が2月6日午前に発表した情報などを総合すると、1月23日から2月5日までの五輪関係者の累計陽性者数は363人(うち選手及び選手団随行メンバー142人)。2月5日単日では10人(同6人)だった。

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。しかしながら、昨年11月下旬以降、各地で散発的な再流行が断続的に出現。省市区を越えて伝播したものもあれば、一部地域にとどまるものもあり、最初のきっかけとなった感染源もさまざま。

 このほか、マカオ特別行政区では2月6日まで120日連続市中感染確認例ゼロとなった一方、香港特別行政区では昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まったとされる。航空会社クルーをきっかけとした市中におけるオミクロン株伝播、ペットショップの輸入ハムスターが発端とみられるデルタ株伝播、隔離検疫ホテルにおける交差感染を発端としたオミクロン株の主に3つの伝播チェーンが認知されており、これらが入り混じって複雑化の様相を呈している。感染経路不明のケースも増加の一途にあり、政府は流行開始2年来で最も深刻との見方を示し、緊張状態が続いている。

広州と広東省内外を結ぶ高速鉄道と地下鉄が乗り入れる巨大ターミナル「広州南駅」(資料)—本紙撮影

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