中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は約2.4万人…上海市が9割超、広州市でも市外への移動制限開始=4/11

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、一部地域で比較的大規模な再流行が出現している。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が4月12日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月11日の中国本土における新規市中感染確認者数は1251人(前日から87人増)だったとのこと。内訳は、上海市994人、吉林省171人、海南省21人、広東省16人、江蘇省14人、浙江省11人、北京市4人、福建省4人、山東省3人、河南省3人、江西省2人、四川省2人、山西省1人、内モンゴル自治区1人、遼寧省1人、黒竜江省1人、湖北省1人、雲南省1人。このうち上海市の273人、吉林省の29人、海南省の19人、広東省の6人、浙江省の4人、山西省の1人、江蘇省の1人の計335人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは178日連続。4桁となるのは31日連続。

 市中の無症状感染例についても2万3295人(前日から3116人減)に上った。近日は上海市で増加傾向、吉林省で高止まりが続く。内訳は、上海市2万2348人、吉林省598人、江蘇省62人、安徽省61人、河北省44人、湖北省36人、遼寧省24人、福建省24人、広東省19人、浙江省18人、江西省18人、山東省13人、河南省11人、広西チワン族自治区6人、雲南省4人、山西省3人、青海省3人、天津市1人、黒竜江省1人、海南省1人。

 無症状を含む新規感染者が5桁となるのは10日連続で、7日連続2万人超。その大半を上海市が占めるが、連日流行開始後の最多だった前日からはやや下落に転じた。

 4月11日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2万1991人(うち輸入性が356人)で、重症者は77人(輸入性はゼロ)。無症状の患者24万0324人(輸入性927人)が医学観察下にあるとのこと。

中国・上海(資料)—本紙撮影

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロコロナ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。

 香港・マカオと陸で接する広東省では、今年に入って以降、珠江西岸(マカオ寄り)の珠海市と中山市、珠江東岸(香港寄り)の深セン市と東莞市をそれぞれ中心として断続的に市中感染確認例が出現していたが、近日の両市の感染確認数は低位を維持している。近日では、省都の広州市で感染者の出現が相次ぐ。11日の同省の新規感染確認16人すべて、また無症状19人のうち15人が広州市で報告されたもの。大部分が白雲区の局地ロックダウンエリア内または重点検査対象者とされる。広州市では、11日から不要不急の市外への移動が制限されたほか、小中学校の対面授業が1週間にわたり中止に。目下、複数エリアが局地ロックダウン状態にある。広州市のほか、省内各地で各種防疫措置が引き上げとなっており、警戒が高まっている状況。

 このところ中国本土の多くの省市区で新規感染者の出現が続いているが、特に深刻なのが華東部の上海市と東北部の吉林省。上海市では依然として深刻な状況にあり、事実上のロックダウン状態にある。上海市当局はリスク度合い別に三段階の防疫管理を行うとする新基準(社区と呼ばれる小ブロック単位で、7日以内に感染者が出現した場合は封鎖継続、7日以上感染者が出現しなかった場合は社区内での移動を許容、14日以上感染者が出現しなかった場合は外出を許容するが地区を跨ぐ移動及び人との集まりは禁止)を新たに導入したものの、本格的なロックダウンの解除時期は見通せない。

 マカオ特別行政区では4月11日まで183日連続市中感染確認例ゼロとなった一方、香港特別行政区では昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。2月以降は感染確認数が急増しており、第5波開始以来、4月11日までの累計は約117.8万人(無症状含む)、死亡者数は8614人に。3月初旬にピークを過ぎたとされ、直近9日連続で新規感染確認数が5千人以下、10日、11日にかけては2日連続2千人以下を維持した。これまで香港では上海市のような全域レベルでのロックダウンは実施されておらず、特定のマンションや区域を対象とした局地ロックダウンにとどまる。

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