マカオ、水際措置一部調整…中国本土から入境する外国人の事前許可不要に

 マカオでは、新型コロナの流行開始初期以来、厳格な水際措置が維持されている。

 隔離検疫免除で入境できるのは中国本土(中高リスクゾーン除く)からのみで、中国本土の中高リスクゾーン及び香港、台湾、外国から入境する際には、7日間の隔離検疫を受けることが求められる。また、ポルトガル人を除く外国人の入境にあたっては、マカオ政府衛生局へ事前申請を行い、許可を得る必要があるが、条件が厳しく、一般旅客に門戸が開かれているような状況ではない。

 マカオ政府衛生局は8月21日、同月22日以降、水際措置の一部調整(外国人が中国本土からマカオへ入境するにあたり、同局の事前許可を必要としない)を盛り込んだ公告(第388/A/SS/2022号)を発出。マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターによれば、マカオの需要及び中国本土における流行状況のリスク評価を経て決まったものとのこと。

 なお、マカオ入境前10日以内に中国本土以外に滞在していないこと、中国本土に再入境できるビザ等を取得済みであることなどが要件とされているため、注意が必要。

 マカオでは、8月に入って以降、隔離検疫期間の短縮(10日間から7日間に)、中国本土以外からマカオへ向かう民間交通機関利用時の新型コロナワクチン接種証明提示を不要とするなど、水際措置の一部調整(緩和)が相次いで発表されている。

マカオと中国広東省との主要な陸路の玄関口となる關閘イミグレーション(資料)―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  2.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun