香港の新型コロナ新規感染確認者数が2日連続1万人超=9/8

 人口約730万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 香港衛生当局が9月8日夕方の会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規市中感染確認数は前日から880人増の1万0910人、輸入性は17人増の181人だった。

 市中と輸入性の合計は前日から897人増の1万1091人で、2日連続1万人超。9月に入って以降、1万人超となるのは6回目。第5波開始以来の累計感染確認数は約161.0万人。

 このところ主流株のオミクロンBA.5への置き換わりが進み、リバウンドの出現要因とされている。

 新規死亡報告数は12人で、年齢は68〜101歳。このうち8人が3回目のワクチン接種を受けていなかったという。第5波開始以来の累計死亡者数は9556人に。

 直近の公立病院の入院患者数(新型コロナ感染者)は2790人で、このうち新規の入院患者が315人。容体は危篤が48人、深刻が39人などとのこと。

 感染者数の増と比例して入院患者数も増加の一途にあり、8月下旬からランタオ島のアジアワールドエキスポ内の臨時病院が再稼働したほか、公立病院における病床調整プランも発動され、コロナ患者用の病床確保が進む。その一方で、緊急性を要しない医療サービスに影響が及んでいる。院内感染や医療従事者の感染が相次ぐほか、高齢者介護施設などグループホームでもクラスターが頻繁に出現する状況。

 香港では2月から3月にかけて、オミクロン変異株派生型のBA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態を維持した後、6月中旬から目立ったリバウンドが出現している。2〜3月にかけてのピーク後に、水際措置及びソーシャルディスタンス措置の段階的緩和があった。リバウンド発生を受けて、ソーシャルディスタンス措置については追加緩和の見合わせが続き、一部引き締めもあった。

 9月8日時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は93.6%(1回目の接種完了)、90.9%(2回目の接種完了)、73.9%(3回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化やワクチンパスポート制度の導入を受け、年初にかけて一気に上昇。ただし、一旦状況が落ち着き、こう着状態となって以降は再び頭打ち状態に。8日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は2万7259回で、7日移動平均は2万9563回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3歳以下(13.75%)、3〜11歳(81.44%)、70〜79歳(82.73%)、80歳以上(70.74%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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