マカオ、インバウンド旅客数の緩やかな回復続く…9月3〜9日の単日平均1.6万人、8月比52.5%増

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が9月11日に公表した最新データで、インバウンド旅客数が緩やかな回復を維持していることが明らかとなった。

 9月3〜9日累計のインバウンド旅客数は11万4113人、単日平均1万6302人だったとのこと。8月の単日平均1万0690人から52.5%の大幅増。

 マカオ市中では6月中旬から7月末にかけてオミクロンBA.5のアウトブレイクが出現し、中国本土との往来にかかる水際措置が厳格化されたことで、インバウンド旅客数が激減していた。

 インバウンド旅客数回復のきっかけとして、アウトブレイク終息後の8月初旬にマカオと中国本土(広東省珠海市)との陸路ルートで隔離検疫免除での相互往来が再開したことが挙げられる。以降、MGTOでは、中国本土向けの誘客プロモーションを積極的に展開してきた。

 目下、中国本土では中秋節連休中だが、連休前日(9月9日)の単日インバウンド旅客数は1万7875人、連休初日(9月10日)は1万6540人に上ったという。

 なお、マカオでは防疫措置の一環として外国人の入境が原則禁止となっていたが、8月下旬から制限緩和が進んだ。ただし、中国本土以外からの入境にあたっては7日間の隔離検疫を要するため、依然としてインバウンド旅客は中国本土頼りの状況が続く。

インバウンド旅客数の緩やかな回復が続くマカオ。写真は世界遺産・聖ポール天主堂跡に近く土産物店が軒を連ねる大三巴街の状況(写真:MGTO)

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