中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は30省市区から1748人…6日連続増=10/7

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月8日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月7日の中国本土における新規市中感染確認者数は447人(前日から231人増)だったとのこと。内訳は内モンゴル自治区251人、広東省47人、四川省44人、山西省30人、重慶市17人、陝西省14人、雲南省12人、湖南省5人、江蘇省4人、チベット自治区4人、寧夏回族自治区4人、新疆ウイグル自治区4人、北京市3人、上海市2人、海南省2人、遼寧省1人、黒竜江省1人、広西チワン族自治区1人、貴州省1人。このうち内モンゴル自治区の132人、四川省の15人、広東省の8人、山西省の7人、重慶市の4人、湖南省の1人の計167人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは357日連続で、8日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は1301人(前日から34人増)。内訳は内モンゴル自治区386人、新疆ウイグル自治区344人、湖北省108人、甘粛省52人、四川省47人、寧夏回族自治区33人、山西省32人、陝西省29人、広東省27人、チベット自治区27人、雲南省26人、河南省24人、重慶市23人、江蘇省22人、上海市21人、河北省14人、山東省12人、広西チワン族自治区12人、吉林省9人、安徽省9人、天津市8人、浙江省7人、湖南省7人、貴州省7人、黒竜江省5人、遼寧省4人、福建省3人、江西省2人、海南省1人。

 無症状を含む新規感染者数は1748人で、6日連続増。3日連続1千人超となった。

 10月7日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3299人(うち輸入性が633人)で、重症者は16人(輸入性1人)。無症状の患者1万0252人(輸入性833人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月7日に新規感染者の報告があった省市区の数は前日と同じ30。このうち3桁となったのは内モンゴル自治区(637人)、新疆ウイグル自治区(348人)、湖北省(108人)で、これら3省区の合計が全体の62.5%を占めた。内モンゴル自治区は2日連続600人超に。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。7日の新規感染者数は前日から1人減の74人で、省内11都市に分布。マカオに近い中山市の報告例は3人で、すべて隔離対象の中から発見に至ったケース。同市では6、7日の2日間にわたって全市規模でのPCR検査によるスクリーニングが実施された。また、広州市南沙区では隔離対象者の中から11人の陽性者が見つかったという。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では3〜4千人台まで減少。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。入境時隔離検疫撤廃後も感染者数に大きな変化は生じていない。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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