UAEからマカオに到着した冷凍ロブスターから新型コロナウイルス検出

 中国本土ほか各地で輸入コールドチェーン(低温物流)やフルーツ等に付着したウイルスをきっかけに新型コロナの市中伝播につながるケースがしばしば報告されており、マカオでも厳格な防疫措置が講じられている。

 マカオ市政署(IAM)は10月12日午後、アラブ首長国連邦(UAE)からマカオへ輸入された冷凍ロブスターの検体に対して実施した新型コロナウイルスPCR検査結果が陽性だったことから(※食材が陽性、外包装は陰性)、当該貨物4箱40kg分について、全量を密封の上で廃棄処分とし、市中へ流入していないと発表。

 また、当該貨物の周辺環境について徹底消毒を実施し、接触者に関する資料を衛生局に提出するほか、同じ供給元の産品に対する輸入申請の受け付けを一時見合わせる措置を講じたとのこと。

 IAMでは、事業者に向け、輸入食品外包装の洗浄・消毒の強化、市民に対して小売店等で販売されている輸入品に触れた後の手洗いの励行を呼びかけている。

 マカオでは、これまでに香港から到着した乳製品、インドネシアから到着した冷凍エビ、ポーランドから到着した冷凍鴨舌肉、アルゼンチンから到着した冷凍牛もつなど、複数回にわたって輸入食品(食材または外包装)から新型コロナ陽性事例が出現しているが、IAMは冷凍ロブスターの検査で異常が出現したのは今回が年初来初めてとした。

新型コロナウイルス陽性反応が検出された冷凍ロブスター(写真:IAM)

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