マカオ政府、5G営業ライセンスを2社に発給…CTMとチャイナテレコム

 マカオで初めてとなる第5世代移動通信システム(5G)の営業ライセンスが澳門電訊(CTM)とチャイナテレコムマカオの2社に発給されたことが明らかとなった。

 11月7日付のマカオ特別行政区公報に掲載された行政長官令の内容によれば、ライセンスの有効期間は8年で、発給日から起算して1年以内にマカオ域内の半分を良好にカバーする自前5Gネットワークを構築して商業サービスの提供を開始と18ヶ月以内に自前または共同方式で5Gネットワークをマカオ全域に拡大することが必須に。

 また、2社はマカオ政府に対してライセンス費用の10万パタカ(日本円換算:約184万円)、サービスの提供により得られた総収入の5%を支払い、サービス価格はできる限り原価に近いかたちとすることも条件とされた。満期の2年前に現行ライセンスと同一またはより短い期間の延長申請が可能。

 今回のライセンスについては今年8月に入札が締め切られ、参加は2社のみだった。

 CTMは7日に会見を開き、来週月曜日(14日)から5Gサービスをスタートすると発表した。

 なお、マカオで4Gサービスの提供がスタートしたのは2015年9月だった。

マカオ特別行政区政府本部ビル(写真:GCS)

マカオ特別行政区政府本部ビル(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は9月16日、来年(2025年)の春節祝賀パレート「2025年農曆新…
  2.  マカオにも日本の預金保険制度に相当する「存款保障制度」が存在するが、法改正により(2024年)1…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は9月13日、昨年(2023年)のホテル業調査結果を公表。  昨…
  4.  マカオではアフターコロナでインバウンド旅客数が急回復し、直近までその勢いを持続する状況。ツーリズ…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は9月13日、同月12日夜にマカオ半島北部・台山エリアの牧場街にある工業ビ…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun