マカオ、新規住宅ローン承認額が3ヶ月ぶり増加に転じる…2023年3月

 マカオ金融管理局が5月11日に公表した今年(2023年)3月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが3ヶ月ぶり増、商業不動産向けが2ヶ月連続増となった。

 今年3月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から56.5%増の19.1億パタカ(日本円換算:約319億円)。3ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から60.5%増の18.9億パタカ(約315億円)で、全体の98.7%を占めた。非居民向けについては44.3%減の2600パタカ(約4.3億円)。直近3ヶ月でみると、今年1〜3月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は15.3億パタカ(約255億円)で、昨年12月〜今年2月との比較で19.6%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は61.5%増の25.2億パタカ(約420億円)。こちらは2ヶ月連続増。このうち、マカオ居民向けが前月から53.6%増の23.5億パタカ(約392億円)で、全体の93.5%を占めた。非居民向けについても1.6億パタカ(約27億円)に。直近3ヶ月でみると、今年1〜3月の月次平均値は16.8億パタカ(約280億円)で、昨年12月〜今年2月との比較で23.2%増。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

 今年3月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.3%減、前年同月から2.7%減となる2360.6億パタカ(約3兆9366億円)。マカオ居民が占める割合は95.0%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%減、非居民向けについては1.8%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.2%増、前年同月から0.4%増となる1620.3億パタカ(約2兆7021億円)。マカオ居民が占める割合は93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.1%増、非居民向けが1.0%増。

 今年3月末締めの住宅ローン延滞率は0.6%で、前月から0.1ポイント上昇、前年同月から0.2ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は1.1%で、前月から0.2ポイント上昇、前年同月から0.5ポイント上昇。

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