マカオ旅遊局、夏休み時期に約7万人の単日平均インバウンド旅客見込む

 マカオ政府旅遊局(MGTO)のマリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は7月2日、同日まで3日間にわたり開催された「マカオ国際ツーリズム(産業)エキスポ」の会場で囲み取材に臨んだ際、夏休みシーズンの単日インバウンド旅客数について、約7万人(延べ、以下同)と見込んでいることを明らかにした。

 前月(6月)の単日インバウンド旅客数も約7万人だったとのこと。繁忙期にあたる夏休みシーズンに8万人の到達が可能かどうかとの問いに対しては、現状のホテル客室供給数やフライトが通常レベルまで回復していないことなどを挙げ、困難との見方を示した。

 マカオのホテル業界では、長期にわたるコロナ禍で人材流出が進んだ。年初のウィズコロナ転換による水際措置の大幅緩和を受けてインバウンド旅客数が急回復する中、人材不足によりホテル客室供給数に影響が出ているとされるが、フェルナンデス局長によれば、ホテル業界では採用拡大と人材トレーニングを強化しており、夏休みシーズンにかけて状況は改善する見込みで、すでに年初と比較して客室供給数は明らかに増加していると述べた。

 マカオ政府統計調査局が公表した最新統計によれば、1〜5月累計のインバウンド旅客数は前年通期の2倍超にあたる943万人で、コロナ前2019年同時期の約55%まで回復。マーケット別では、中国本土、香港、台湾以外からの国際旅客の回復が進んでいない。

国際旅客の吸引を目的として「マカオ国際ツーリズム(産業)エキスポ」へ参加した海外バイヤー向けに実施されたFAMツアーの様子(写真:MGTO)

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