マカオ航空がMITE国際観光展で地元及び国際市場の開拓図る

 マカオ航空によれば、6月30日から7月2日にかけてマカオで開催された大規模展示会「マカオ国際ツーリズム(産業)エキスポ(MITE)」への出展を通じ、同社のマーケティング戦略である「地元市民へのサービスと国際旅客の吸引」に則り、地元市民と国際旅客双方の旅行意欲向上につながる多くのプロモーション商品を販売したとのこと。

 地元市民向けプロモーションの一例として、同社が運航する全路線・デスティネーションをカバーする柔軟で制限が少なく価格メリットを感じられる打ち出した「Buy 1 Get 1 Free」商品を企画し、旅行代理店と合同セールスを展開した結果、大反響を呼び、すでに1万区間分近くが売れたという。このうち約7割が国際線で、デスティネーション別では日本が一番人気だったとした。

 国際旅客の吸引については、今年上半期に韓国、日本、シンガポール、タイを訪問し、各空港における運航ハンドリング会社や関連業界と継続的な協力確認や国際市場開拓に関するミーティングを重ねるなど、国際旅客ソースの早期の回復を図るため努力を尽くしてきたとのこと。各方面による支持と自助努力により、MITE開催期間中までに日本路線(成田/関空)週9往復、韓国路線週7往復、タイ路線週13往復、ベトナム路線週8往復、シンガポール路線週7往復まで回復させることができ、国際線の搭乗率はコロナ前2019年の7割程度に上るという。

 このほか、上半期にはマカオ政府旅遊局の中国本土における各種プロモーション活動との連携、各地の旅行及びメディア業界関係者のマカオ視察へ協力を行い、下半期についても旅遊局と連動したプロモーションを積極的に展開し、マカオのイメージアップと旅客ソースの拡大に努めるとした。

 また、乗客の利用体験向上にも力を入れているとし、キャビンアテンダントに対するサービス研修、ミシュラン受賞店とコラボレーションした機内食の開発、機内での免税品ネットショッピング、機内Wi-Fiサービス、オンラインチェックイン、空港自動チェックイン機設置の実現したことなどを挙げた。

「マカオ国際ツーリズム(産業)エキスポ」に出展したマカオ航空ブース(写真:マカオ航空本社)

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