在香港日本国総領事館がALPS処理水に関連した抗議活動に対する注意喚起発出…8月25日午前と午後に中環地区で

 在香港日本国総領事館(管轄地域:香港及びマカオ)は8月25日午前、現地在留邦人向けの一斉メール配信(領事メール)を通じてALPS処理水(※)に関連した抗議活動に対する注意喚起を行った。

(※同館注)ALPS処理水とは、東京電力福島第一原子力発電所の建屋内にある放射性物質を含む水について、トリチウム以外の放射性物質を、安全基準を満たすまで浄化した水のこと。

 同館によれば、現地時間きょう(24日)午前11時00分頃から30分程度及び午後3時から30分程度、同館が所在する香港島の中環(セントラル)地区、主に同館が入居するビル「交易広場(エクスチェンジスクエア)」前でALPS処理水に関連した抗議活動が行われる予定とのこと。抗議活動中は不測の事態が発生する可能性は排除できないとし、本日(25日)に外出等をする場合、下記の点に留意するよう呼びかけた。

(1)最新の治安情報を入手し、外出先の安全を確かめるよう努める。外出中は周囲への警戒を怠らないようにする。
(2)同館が所在する中環地区の交易広場周辺に近寄る必要がある場合には、周囲の様子に細心の注意を払う。
(3)抗議活動や衝突等の場に遭遇した場合は決して近づかない。その様子をスマートフォン等で撮影する等の行為も行わない。
(4)万一警察側に身分確認等を求められる場合に備え、外出時には香港ID等の身分証明書を携帯する。
(5)不審物や所有者が明らかでない物には近づかない。
(6)万一トラブルに巻き込まれた場合には、速やかに同館(電話:852-2522-1184)に支援を求める。

 なお、同様の注意喚起が発出されるのは4日連続となる。同館では、今後もALPS処理水に関連した抗議活動が断続的に行われる可能性があるとし、同館または交易広場周辺に近寄る必要がある場合には、領事メール等にて抗議活動の有無を確認すると共に、周囲の様子に細心の注意を払ってほしいと呼びかけた。

日本国駐香港総領事館(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月27日、マカオ半島の南灣エリアにあるマンションの一室に複数の「換銭党」と呼…
  2.  マカオ司法警察局は中秋節・国慶節の大型連休を控えた9月27日、治安環境の浄化を目的に捜査員10人…
  3.  マカオ政府は9月29日、タイパ島の益隆爆竹工場跡周辺の整備計画及びマカオ半島永福圍・草堆街周辺の…
  4.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は9月29日、広東省深圳市と港珠澳大橋マカオ側及び珠海側のイミグ…
  5.  マカオ半島旧市街地にある「福隆新街」一帯の歩行者天国化が中秋節にあたる9月29日からスタートした…

ピックアップ記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ」内に9月8日、新ホテル「W…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  香港とマカオの間をおよそ1時間で結ぶ高速船「ターボジェット」及び「コタイウォータージェット」を運…

イベントカレンダー

香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年10月号
(vol.124)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun