香港上場のマカオカジノ運営6社中4社が黒字転換…2023年中期業績

 香港証券取引所に上場するマカオのカジノ運営6社(証券コード順にギャラクシーエンターテイメント社、メルコインターナショナル社、SJMホールディングス社、ウィンマカオ社、サンズチャイナ社、MGMチャイナ社)の今年中期(2023年1〜6月期)の監査前業績が前月(8月)にかけて出揃った。

 各社の発表内容を総合すると、6社合計の純収入は821.82億香港ドル(日本円換算:約1兆5465億円)、純利益は31.815億パタカ(約599億円)となった。

 6社のうちギャラクシーエンターテイメント社、サンズチャイナ社、ウィンマカオ社、MGMチャイナ社の4社が黒字転換した一方、SJMホールディングス社とメルコインターナショナル社の2社については依然として赤字に。

 マカオは今年1月8日にウィズコロナへ完全移行し、水際措置の大幅緩和が進んだことを背景に、社会、経済の正常化が進んでおり、カジノ業界も回復が続いている状況。今年上半期のマカオの総カジノ売上は801.36億パタカ(約1兆4615億円)で、コロナ前2019年同時期の53.6%に相当。カジノ運営企業の業績に注目が集まっていた。

 なお、6社のうち利益が最大だったのはギャラクシーエンターテイメント社で、約29億香港ドル(約546億円)。2019年同時期の43.2%相当だった。純収入が最大だったのはサンズチャイナ社で、約226.9億香港ドル(約4270億円)。赤字だったSJMホールディングス社とメルコインターナショナル社の2社についても、2019年同期比の純収入の回復度はそれぞれ54.83%、58.2%で、総カジノ売上(53.6%)を上回った。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

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