マカオ、単日インバウンド旅客数が3日連続10万人超に…クリスマスイブと週末重なる

 このところマカオの観光名所や統合型リゾート施設(IR)ではインバウンド旅客の増を肌感覚で実感できる賑わいをみせている。アフターコロナで初めて迎えるクリスマスシーズンのツーリズム市場は好調のようだ。

 マカオ治安警察局が公表した速報ベースのインバウンド旅客数統計によれば、12月23日から25日まで3日連続で単日インバウンド旅客数が10万人を上回ったとのこと。具体的には、23日(土曜)が13万3603人、24日(日曜)が12万0594人、25日(月曜)が10万8446人。参考までに、20日から22日までの3日間はいずれも7万人台だった。

 これまでも週末にかけてインバウンド旅客数が増える傾向は見受けられたが、クリスマスイブが週末と重なったことで、本格的なクリスマスムードが漂い、この時期にイベントも多数開催されたマカオがデスティネーションとして注目され、旅客数の底上げにつながった可能性がある。

 マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人にすぎないが、コロナ前2019年のインバウンド旅客数は4千万人近くに上り、アジア有数の観光都市のひとつとして知られる。コロナ禍の3年間(2020〜2022年)は厳格な防疫措置が講じられたためインバウンド旅客数が激減したが、アフターコロナとなった今年(2023年)に入って以降に急回復し、勢いを持続している状況。1〜11月累計では2019年同時期の約7割に相当する2526万9073人に達している。今後、年末年始も週末と重なることからインバウンド旅客の増が見込まれる。

冬のマカオの町並み=2023年12月2日、世界遺産・セナド広場にて本紙撮影

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