メルコインターナショナルが2024年中期業績発表…純収入36%増、マカオのインバウンド旅客数回復が追い風

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社(米ナスダック上場)の親会社にあたるメルコインターナショナルディベロップメント社(香港上場)は8月30日、今年(2024年)1〜6月の中期業績を発表。

 同社グループの今年1〜6月の純収入は前年から36.3%増の177.7億香港ドル(日本円換算:約3332億円)。主な増収要因として、マカオにおけるインバウンド旅客数の回復が持続していることで、傘下のカジノ及びホテル事業のパフォーマンスが改善したことを挙げた。調整後プロパティEBITDAは前年同時期から12.9億香港ドル(約242億円)増の44.9億香港ドル(約842億円)に、損失については4.4億香港ドル(約82億円)で、前年同時期の14.0億香港ドル(約262億円)から大幅縮小した。

 今回の業績発表にあたり、同社のローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、今年上半期において収益源の拡大、収益性の向上、持続可能な成長を推進するグループの戦略的イニシアチブに後押しされるかたちで業績改善を維持できたとし、マカオで他の追随を許さないゲスト体験を提供するというグループのコミットメントの一環として、これを実現するための人材と設備の強化に多大な投資を行ったことと述べた。

マカオ・コタイ地区にあるメルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  近年、マカオ政府文化局(ICM)では、文化資産のデジタル化を進め、多くの文物及び文化施設について…
  2.  マカオ金融管理局が9月11日に公表した今年(2024年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計…
  3.  マカオ治安警察局は9月10日、同月4日に路線バスの車内で乗り合わせていた30代地元女性へ痴漢行為…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)は同空港のオープンに合わせ、1994年9月13日に…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は9月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりの一環…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun