日本旅客の伸び悩み―4月入境旅客統計

マカオ政府統計調査局は5月23日、今年(2014年)4月の入境旅客数統計を発表。総数はのべ2,636,614人となり前年同月比10%の増、うち日帰り旅客が1,426,093人で全体の54%を占めた。イースター休暇が総数を押し上げたと見られる。

今年4月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比14%増の1,743,776人(うち個人旅行者は41%を占める707,085人)、省市別割合では広東省が685,796人、福建省が72,282人、湖南省が63,972人と多かった。旅客総数に占める中国本土旅客の割合は67%。この他、香港が585,824人、韓国が33,975人でそれぞれ9%、11%増、一方、台湾が4%減の75,645人、日本が3.9%減の19,264人だった。なお、長距離地区では米国が15,968人、オーストラリアが11,544人、英国が5,579人でそれぞれ増、カナダが5,906人、フランスが3,494人でそれぞれ減となった。

4月の旅客平均滞在時間は前年同月と同水準の1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、同日帰り旅行者は0.2日。

2014年1~4月の累計入境旅客数は10,326,780人で、前年同期比9%増。そのうち日帰り旅客が総数の54%を占めた。中国本土、韓国、日本の旅客がそれぞれ16%、17%、5%増、香港と台湾がそれぞれ5%ずつの減となっている。長距離地区では米国、オーストラリア、英国が増、カナダ、フランスが減。

2012年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。2013年秋以降若干の回復傾向にあり、2月、3月は上昇したものの、4月に勢いを持続できなかった。

マカオ外港フェリーターミナル(資料)―本紙撮影

マカオ外港フェリーターミナル(資料)―本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は2月17日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ショッピングモール内で拾…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は2月17日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する監察体制を維持す…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は2月17日、昨年通期(2024年1〜12月)及び昨年第4四半期(10…
  4.  マカオ政府統計・センサス局は2月17日、昨年通期(2024年1〜12月)及び第4四半期(10〜1…
  5.  香港では、「スペースオイル(太空油)」と呼ばれる危険ドラッグが一部の若者の間で乱用されている問題…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun