このほど日本のクリスチャンカルチャーを背景としたアーティストで、絵本作家やイラストレーターとしても知られる村上信理さんの個展がマカオで開幕した。

　今回の村上さんの個展は、マカオで統合型リゾート（IR）を運営するMGMチャイナホールディングスとマカオのカルチャー＆クリエイティブブランド「Bookand」の協力により、マカオ半島・媽閣（Barra）エリアの文化施設Former Slaughterhouse Siteで2025年1月24日から3月23日まで開催されるもの。個展に加えてグッズや絵本の販売コーナーを併設したポップアップカフェも開設される。

　村上さんは1月25、26日にかけて、トークセッションやワークショップに参加するためマカオの会場入り。本紙を含むマカオメディアの取材に対し、マカオ訪問は初めてで、マカオ歴史市街地を歩き、独特の色合いから多くのインスピレーションが得られたとしたほか、マカオの人たちとの交流を通じ、マカオのことが大好きになったと述べた。

　同会場を含む媽閣エリア一帯では、春節（旧正月）に合わせて手工芸品マーケット「Barra Lucky Blessing Marlet」、中国・恭王府博物館のコラボレーションによる新年テーマの版画展、シンガポールの著名アーティスト、ジャクソン・タン氏による海洋環境保護をテーマにしたインフレータブルインスタレーション作品を使ったイベント『”Art-Zoo Splashes of Joy” World of Wonders』、映画監督チャン・イーモウ氏が制作し、MGMコタイで上演中のレジデントショーの舞台裏にスポット当てたエキジビション『Zhang Yimou’s Studio: Mastermind Behind Macau 2049』など、多くのイベントが同時開催されている。