マカオの世界遺産・聖ポール天主堂跡で銅像メンテナンスと避雷針設置工事実施へ…5月27日〜6月末

 マカオ政府文化局は5月16日、マカオを象徴する歴史的建造物のひとつとして知られる世界遺産・聖ポール天主堂跡について、銅像の修復メンテナンス(第1フェーズ)及び避雷針設置工事を同月27日から6月末にかけて実施すると発表。

 工事に伴う足場を設置・撤収作業が発生することから、公衆の安全を考慮し、工事期間中の5月27〜30日、6月17、21日に一部施設の対外開放を中止すると発表。

 体外開放中止の対象となるのは、エキジビション「Visiting the Ruins of St. Paul’s in Space and Time – Exhibition of Virtual Reality at the Ruins of St. Paul’s」、カトリック芸術博物館・墓室とのこと。また、工事期間中はファサード前の広場の一部に工事エリアの囲いを設けるという。

  聖ポール天主堂跡は17世紀にカトリック・イエズス会が建てた聖母教会及び聖ポール大学のあった場所にあたり、1835年の大火により前壁及び石段の一部を残して焼失し、現在の姿となった。建設作業には日本人キリシタンが関わったとも伝えられている。

 なお、聖ポール天主堂跡は昨年(2024年)6月24日に落雷の影響を受け、ファサードの一部が破損。これが今回の避雷針設置のきっかけとなった。

マカオの世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2024年10月本紙撮影

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