マカオのカジノ含むゲーミング業界従事者数は0.7%増の約5.3万人…平均月額報酬上昇=2025年2Q
- 2025/8/25 9:09
- カジノ・IR
マカオは面積約33平方キロ、人口約68万人という小さな地域(中国の特別行政区)だが、大小合わせてカジノが約30施設存在する。ほかにもスポーツくじやロトといったギャンブルも存在し、政府とコンセッション(経営権契約)を結ぶ民間事業者によって運営されている。
マカオ政府統計調査局は8月22日、今年第2四半期(2025年4〜6月)のカジノ含むゲーミング業界における人材ニーズ及び給与調査統計を公表。なお、本統計の調査対象にはカジノ仲介業(ジャンケットプロモーター)及びカジノ仲介パートナーは含まれない。
今年第2四半期末時点のフルタイムのゲーミング業従事者数は前年同時期から380人増(0.7%増)の5万2898人。このうち、カジノディーラー職は33人増(0.1%増)の2万3500人、最も増加したのはマカオローカルの管理スタッフ・マネージャーで、14.0%増の3183人に。
今年6月のフルタイムのゲーミング業従事者の平均月額報酬(賞与等臨時給含まず)は前年同月から2.4%上昇の2万7390パタカ(日本円換算:約50.0万円)。賃上げ実施が上昇の主要因。カジノディーラー職に限ると同0.7%上昇の2万1810パタカ(約39.8万円)、マカオローカルに限ると2.4%上昇の2万7340パタカ(約49.9万円)。
今年第2四半期末時点の空きポジション数は前年同時期から290枠減の208枠。内訳は事務職(106枠)が最も多く、次いで技術職(48枠)。
このほか、今年第2四半期の離職率は前年同時期から0.6ポイント下落の1.1%、従業員雇用率は1.8ポイント下落の1.2%で、業界における人材需要が安定的な回復を遂げていることを反映したものとなった。
なお、今年第2四半期のマカオ居住の就業人口は37.27万人、総体失業率は1.9%。ゲーミング業従事者がマカオの就業人口に占める割合は単純計算で14.2%となる。平均月収については、今年第2四半期のマカオの就業人口全体の月給中位数である1万7800パタカ(約32.5万円)を大きく上回った。























