MGMチャイナ、Q3テーブルウィン34%増、マス好調

MGMマカオを運営するMGMチャイナホールディングスは10月30日、今年(2014年)第3季決算発表を行った。売上高は前年同期比1.6%減の62億香港ドル、調整後EBITDAは14%増の18億香港ドル、利益率の高いマスゲーミング(平場)部門の成長により利益率は4.0ポイント上昇の28.8%となった。市場シェアは10%を維持している。

マスゲーミング部門が好調で、ゲーミングテーブルウィンは34%増となり、市場平均の16%増を大きく上回った。同社では、MGMのブランド力、充実の設備、高いサービス品質が顧客に評価された結果としている。

一方、VIPカジノのローリングチップボリュームは19%減。VIPカジノゲーミングテーブルウィン率は0.1ポイント下落の2.7%。スロット機ベッティング額は5%増だったが、勝率が昨年より低く、売上が7%減。

MGMチャイナでは市場分析を通じて、ゲーミングテーブル配置の効率化を進めている。第3季末時点で、同社のゲーミングテーブルの半数をマスゲーミングフロアに配置しており、同社の利益に占めるマス部門の割合は約75%という。また、今後も利益率の高いマスゲーミングへのテーブル配分を増やしたい意向。

マスゲーミングフロアはカジノ運営企業の直営で、仲介業者に対するコミッション支払いが不要のため、カジノ運営企業にとって利益率が高いとされている。

MGMチャイナがコタイ地区で開発を進めている新リゾート、MGMコタイについては、開業時期を2016年としている。MGMマカオと比較して、ホテル客室数で約4倍、フロア面積で3倍の規模を予定しており、リテールやエンタテインメントといった分野で新機軸を打ち出したい考え。

MGMチャイナHDの旗艦IR施設「MGMマカオ」(資料)=マカオ・新口岸地区—本紙撮影

MGMチャイナHDの旗艦IR施設「MGMマカオ」(資料)=マカオ・新口岸地区—本紙撮影

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