訪マカオ韓国人50万人突破、日本人の約2倍=テレビ番組のロケ地でブームに、直行便も充実

マカオ政府旅遊局は11月25日、韓国からマカオを訪れる旅客数が過去最高となる年間50万人を突破したことを記念し、マカオ国際空港で歓迎式を開催した。

50万人目の韓国人旅客となったのは、ソウル・仁川国際空港からマカオ航空819便を利用してマカオ国際空港へ到着したムン・ヤンソブさんファミリー。ムンさんによると、今回が初めてのマカオ旅行で、3泊4日の日程で東洋と西洋の文化が交差するマカオらしい観光スポットを巡りたいとのこと。ムンさんには、マカオ政府旅遊局から3000パタカ(日本円換算:約4万4000円)分のギフト券などが記念品として贈呈された。

韓国からマカオを訪れる旅客数は、今年(2014年)1-10月の累計で46万人を突破し、前年比19%の急成長を遂げている。人気バラエティ番組「ランニングマン」、スターが出演する旅行番組「フレンズ in マカオ」、連続ドラマ「運命のように君を愛してる」など、マカオを舞台としたテレビ番組が韓国内で相次いで放映されたことがブームの火付け役になったようだ。また、韓国とマカオの間ではマカオ航空、ジンエアー、エアプサンの3社による直行便が週24便運航されている。

マカオを訪れる域外からの旅客数では、中国本土、香港、台湾の「大中華圏」マーケットが大半を占め、韓国がそれに次ぐ存在。

一方、日本からマカオを訪れる旅客は、今年1-10月の累計で約25万人。2010年まで日本人旅客数が韓国人を上回っていたが、2011年にほぼ拮抗。2012年の日本政府による尖閣諸島の国有化をきっかけにした中国の反日ムードの高まりや、唯一直行便を運航しているマカオ航空の減便などを受け、長く日本からマカオを訪れる旅客数は低迷を続けてきた。今年春以降、日本人旅客数は再び上昇に転じているが、最盛期の年間約40万人レベルまで回復するにはしばらく時間がかかりそう。

50万人目の訪マカオ韓国人旅客となったムンさん一家(中央)とマカオ政府旅遊局のマリア・エレナ・フェルナンデス局長(左から2人目)=タイパ島・マカオ国際空港(写真:DST 旅遊局)

50万人目の訪マカオ韓国人旅客となったムンさん一家(中央)とマカオ政府旅遊局のマリア・エレナ・フェルナンデス局長(左から2人目)=タイパ島・マカオ国際空港(写真:DST 旅遊局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)では、観光業における秩序維持の取り組みの一環として、無免許ツアーガイ…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月20日、今年(2025年)2月の訪マカオ外客数(イン…
  3.  マカオ特別行政区政府経済財政長官の戴建業氏は3月19日、マカオにおいてポルトガル語圏諸国の大使団…
  4.  マカオ保安長官弁公室(GSS)は3月19日、同月18日から19日にかけて、マカオで「第26回粤澳…
  5.  マカオ政府文化局(ICM)は3月18日、このほど中国の第6次国家級無形文化財継承人リスト(942…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年3月号
(vol.141)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun