マカオにエッフェル塔=コタイ地区新IR施設「パリジャン」建設にゴーサイン、総工費3200億円

米ラスベガスサンズグループ傘下のサンズチャイナリミテッドは、同社がマカオ・コタイ地区で計画を進めている新規大型IR(統合型リゾート)プロジェクト「パリジャンマカオ」について、マカオ政府による建設確認手続きを完了したことを明らかにした。サンズチャイナはマカオでサンズマカオやヴェネチアンマカオなど複数の大型IR施設を運営する。

12月23日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。コタイ地区は、マカオのIR施設集積地区。パリジャンの建設予定地は、サンズチャイナ系のヴェネチアンマカオ及びプラザマカオに隣接した区画で、サンズコタイセントラルの正面に位置する。

サンズチャイナによると、パリジャンはカジノ、客室数3000室規模のホテル、フロア面積49万平米のショッピングモール、コンベンション・エキジビション施設などから成るフランスの「パリ」をテーマにした複合施設で、敷地内に2分の1スケールの「エッフェル塔」のレプリカを建てるという。プロジェクト総工費は27億米ドル(日本円換算:約3200億円)、オープン予定は2015年末。

ラスベガスサンズグループ及びサンズチャイナのアデルソン会長は「自社によるパリジャンを含めたマカオにおける総投資額は100億米ドル(約1兆2000億円)を上回り、数万人の新規雇用の創出、地元企業との取引拡大、多額の納税などを通じ、マカオ経済、社会に対して貢献している」と胸を張る。「パリジャンのエッフェル塔の前で記念撮影する家族連れの姿を見るのが楽しみだ」とのこと。

アデルソン会長は、日本のカジノ市場への進出意欲についても、早い時期から前向きな姿勢を示している。

中央が「パリジャン」建設予定地。左がメルコ・クラウン・エンターテイメントが建設を進める「スタジオ・シティ」、右がサンズチャイナ系の「プラザマカオ」(資料)=2014年12月、マカオ・コタイ地区—本紙撮影

中央が「パリジャン」建設予定地。左がメルコ・クラウン・エンターテイメントが建設を進める「スタジオ・シティ」、右がサンズチャイナ系の「プラザマカオ」(資料)=2014年12月、マカオ・コタイ地区—本紙撮影

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