マカオの海外労働者数が6ヶ月連続で過去最多更新…19年10月末19.52万人=総人口の約3割

 マカオは面積約32平方キロ、人口約67万人の小さな地域だが、インバウンド旅客数が年間延べ3500万人超にも達するアジア有数の観光都市として知られる。

 近年、マカオの総体失業率は1%台後半という過去最良水準で推移している。地元マカオの人材供給が長期にわたって不足していることから、海外(中国本土、香港、台湾を含む)からの労働者に依存せざるを得ない状況だ。

 このほどマカオ政府労工事務局が公表した最新資料によれば、今年(2019年)10月末時点の海外労働者数が19万5209人に上り、6ヶ月連続で過去最多を更新したとのこと。昨年12月末との比較では3.6%(6729人)増。

 海外労働者を最も多く抱える業種はホテル・飲食業の5万4224人で、増加傾向が続く。共働き家庭が増えていること、建設ラッシュが続いていることなどから、ホームヘルパーの3万0148人、建設業の3万0077人がこれに続く。また、不動産・ビジネスサービス業、ホールセール・リテール業でも安定的な増加傾向を維持しており、前者が2万3418人、後者が2万3219人に達している。

 国・地域別では、中国本土が最多で12万1619人で、フィリピンの3万3413人、ベトナムの1万4855人、香港の4750人と続く。日本は全体の約1.1%にあたる216人で、従事する業種別では建設、運輸・通信・倉庫、ホテル・飲食、文化・娯楽・カジノ業が大半を占めた。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMホールディングスは5月9日、今年第…
  2.  マカオ政府文化局(ICM)は5月8日、風雨シーズンの到来を受け、同月初旬からマカオの文化財建築物…
  3.  マカオ司法警察局は5月8日、犯罪組織による空路を利用した麻薬密輸の摘発を目的に、情報をもとにマカ…
  4.  マカオ政府統計センサス局は5月8日、2024年第1四半期(1〜3月期)の住宅価格指数を公表。 …
  5.  マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun