香港国際空港の新ターミナルが全面運用開始=旅客輸送量キャパ年間1000万人増

アジア有数のハブ空港であり、香港と中国本土及び海外のおよそ190都市との間をつなぐ玄関口となる香港国際空港で3月31日、新ターミナル「ミッドフィールドコンコース(中国語名称:中場客運大樓)」の開幕セレモニーが行われた。

ミッドフィールドコンコースは第1ターミナルビルの西側、2本の滑走路の間に位置する5階建て、総面積10.5万平米の建物で、固定ゲート数は20スポット。第1ターミナルビルとの間はAPMと呼ばれる全自動無人運転列車で結ばれる。

香港国際空港の新ターミナル、ミッドフィールドコンコース開幕セレモニー3月31日(写真:Airport Authority Hong Kong)

香港国際空港の新ターミナル、ミッドフィールドコンコース開幕セレモニー3月31日(写真:Airport Authority Hong Kong)

新ターミナルはすでに昨年(2015年)12月28日から運用されているが、今回の全面運用開始によって、香港国際空港の1日あたりの旅客フライトの2割に相当する約230フライトを処理することができ、年間延べ1000万人の旅客輸送量キャパシティに増につながるという。

香港国際空港の空港公団にあたる香港機場管理局が先に公表した資料によれば、昨年同空港は旅客輸送量が前年比8.1%増の延べ6800万人、航空機離発着回数が3.8%増の延べ40.6万回、貨物輸送量が0.1%増の438万トンとなり、いずれも過去最高を更新した。

香港国際空港の新ターミナル、ミッドフィールドコンコースのデザインと設備について解説する香港機場管理局の林天福(フレッド・ラム)CEO=3月31日(写真:Airport Authority Hong Kong)

香港国際空港の新ターミナル、ミッドフィールドコンコースのデザインと設備について解説する香港機場管理局の林天福(フレッド・ラム)CEO=3月31日(写真:Airport Authority Hong Kong)

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