マカオ、無料インフルエンザ予防接種の対象を全市民に拡大=現地では例年1〜3月が流行ピーク

マカオ政府衛生局(SSM)は12月7日、同月11日から無料インフルエンザ予防接種の対象を全市民(マカオ居留権を持つ満6ヶ月以上)に拡大すると発表した。前年とほぼ同時期の拡大実施で、今回からネット予約等の事前受付を導入する。

SSMでは、今年(2018年)9月24日から乳幼児や高齢者、学校及び病院関係者ら高リスク者を対象とした無料予防接種をスタート。これまでに前年の同じ時期から約23%多い10万5885人が予防接種を受けており、12月中にも完了のメドがついたという。

SSMによれば、2018〜2019年シーズン向けに前年より3万本多い15万本の4価インフルエンザワクチンを購入したとのこと。例年、マカオのインフルエンザ流行は1〜3月に大きなピーク、6〜8月に小さなピークを迎えるといい、接種してから効果が出るまでに2〜3週間かかるため、流行ピークが到来してからの対応では遅いとして、早期の接種を呼びかけている。なお、接種を受けるかどうかの判断は個人の判断に委ねられる。なお、今年に入って以降、マカオではインフルエンザの重症例が71例報告され、うち3例が死亡に至った。重症患者のおよそ8割が予防接種を受けていなかったとのこと。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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