マカオ政府文化局が台風シーズン前に文化財建築物パトロール実施…管理者に予防と保護対策求める

マカオ政府文化局(ICM)は6月6日、台風の襲来や豪雨が多発するシーズンを迎えるにあたり、悪天候による文化財への被害を減少させるため、およそ600ある寺院や教会といった文化財建築物に対するパトロールをスタートしたと発表。

今回のパトロールでは、屋根や窓のメンテナンス状況、付近の樹木、水漏れ、シロアリによる影響といった文化財に対するリスクを評価を行い、問題のある箇所を発見した場合、管理者に対して予防と保護対策を求めると同時に、管理者側の実情をヒアリングし、支援の必要性についても確認しているとのこと。

2016年8月、大雨の影響で世界遺産・聖オーガスチン教会の木造の屋根の部分が崩落する事故が発生し、修復のため長期にわたって一般公開中止を余儀なくされたことは記憶に新しい。

サーモグラフィを使って文化遺産建築物の検査を行うマカオ政府文化局のスタッフ(写真:ICM)

サーモグラフィを使って文化遺産建築物の検査を行うマカオ政府文化局のスタッフ(写真:ICM)

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