マカオ、男子中学生に対するセクハラ行為で24歳の男逮捕

 マカオ司法警察局は9月10日、マカオの初等中学(日本の中学校に相当)に通う男子生徒に対するセクシャルハラスメント行為でマカオ人の男(24)を逮捕、検察院送致したと発表。

 同月4日に学校安全連絡網を通じてマカオ半島北区にある学校から同校に通う生徒が下校途中、身を寄せてきた見知らぬ男に足首を触られたとする報告が警察に寄せられたことを受け、捜査に着手。現場付近の公共エリアに設置された天眼(スカイアイ)と呼ばれる監視システム及び商店に設置された監視カメラに記録された映像を分析し、被疑者の身元の割り出しに成功したという。

 被疑者は警察の調べに対し、自身の性的嗜好を満たすため故意にやったと犯行を認めたのこと。また、以前に中国本土で同類の犯罪で裁判所から1年間の服役を言い渡されたこと、釈放後にマカオへ戻った今年5月以降に10件ほど同様の行為を繰り返したなどと供述しているという。警察では、他に青少年が被害に遭っていないかどうか、捜査を継続中とした。

 警察では、勇気を出して声を上げてくれた学生の行動、学校安全連絡網が機能したことが事件解決に繋がったと評価。今後も家庭、学校、警察の協力を維持して青少年を犯罪被害から護っていくとした。なお、警察によれば昨年以降マカオで27件のセクシャルハラスメント事件を認知しており、うち5件が未成年者に対するもので、すべて解決済みとのこと。

男子中学生に対するセクハラ事件について囲み取材に応じる司法警察局員=2020年9月10日(写真:マカオ司法警察局)

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