マカオ、2021年上半期の犯罪件数は対前年26.1%増

 マカオ保安庁は8月19日、今年上半期(2021年1〜6月)の犯罪統計及び法執行状況報告を公表。

 今年上半期のマカオにおける犯罪件数は前年同時期から26.1%増の5915件だったとのこと。

 増加要因として、ネットワーク犯罪が3.8倍増の617件に上ったことが挙げられる。障害など暴力犯罪については前年並み。マカオ保安庁では、目前のマカオの治安状況は安定的かつ良好な状態を維持しているとの見方を示した。

 マカオでは昨年1月下旬以降、新型コロナウイルス感染症の流行を受けて防疫対策を講じており、中でも厳格な水際措置による影響でインバウンド旅客数が大幅に減少し、ゲーミング(カジノ)業界にも甚大な影響が生じた。昨年9月下旬から中国本土におけるマカオ渡航許可(ビザに相当)の発給が全面的に再開され、このところ状況は回復しているものの、保安庁では通期の犯罪統計におけるゲーミング関連犯罪データは代表性に欠けるとし、昨年第1四半期、上半期、第3四半期、通期、今年第1四半期に続いて毎四半期恒例の「ゲーミング業のマカオの治安に対する影響」についての評価コメントの発表を見送った。

マカオ保安庁の入るビル(写真:マカオ保安庁長官事務所)

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