マカオ、単日インバウンド旅客数が5.5万人超を記録…2日連続コロナ後最多更新

 マカオは1月8日からウィズコロナへ完全移行。同日より中国本土、香港、台湾からマカオへ入境する場合、いかなる新型コロナウイルス検査結果の提示が不要となるなど水際措置が大幅緩和された。

 マカオは中国(広東省)と陸で接し、香港との間を結ぶバスと高速船も再開されたことから、両地からの旅客が牽引するかたちでインバウンド市場の回復が急速に進んでいる。

 中国本土、香港、台湾以外の外国からの入境についてもPCR検査は不要となり、迅速抗原検査(セルフ検査)の陰性結果を写真に撮り、専用サイトからアップロードするのみの簡単な手続きで済む。ただし、航空便の再開は一部にとどまり、国際旅客の本格的な戻りは先になるとみられる。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月15日、同月14日(土曜日)の単日インバウンド旅客数が5万5千人超に上り、前日(4万6千人超)に続いて2020年に新型コロナの流行が始まって以来(マカオで水際措置が強化された2020年1月26日以降)の最多を記録したと発表。

 このうち中国本土からの旅客が4万4025人、香港からの旅客が1万0084人。

多くの人出で賑わうマカオの観光名所周辺エリア(聖ポール天主堂跡)の様子=2023年1月14日(写真:MGTO)

 直近1週間(1月7〜13日)累計のインバウンド旅客数は26万1346人、単日平均3万7335人で、前週(12月31日〜1月6日)の単日平均2万0693人から80.4%、12月の単日平均1万2909人からは189.2%のそれぞれ増となった。

 参考までに、マカオの人口は約68万人、面積は山手線のおよそ半分に相当する約32平方キロ。東洋と西洋の文化が融合したエキゾチックな街並みやグルメ、またカジノを擁する巨大統合型リゾート群といった独特の観光要素が旅客を吸引している。

 今後、年間最大の観光ピーク期のひとつとなる春節連休を迎え、大規模イベントも数多く開催予定となっており、しばらくインバウンド旅客の回復傾向が続くとみられる。

多くの人出で賑わうマカオの観光名所周辺エリア(セナド広場)の様子=2023年1月14日(写真:MGTO)

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