マカオのGDP実質12.4%成長—14年第1季

マカオ特別行政区政府統計調査局は5月30日、今年(2014年)第1季のGDPが対前年実質12.4%成長だったと発表。経済成長の主要因はサービス輸出及び投資によるもので、その内訳ではゲーミングサービス輸出が13.0%増やその他ツーリズムサービス輸出の6.6%増、プライベート投資が39.8%、貨物輸出が13.4%増だった。この他、デフレーターを含むGDPの全体的価格変動指標は前年同期比8.5%上昇。

失業率が長期にわたり低い水準にあることから、就業状況が非常に安定しており、総就業人数及び収入が上昇傾向にあることから、個人消費支出が前年同期比4.7%増となった。マカオ居住者と域外居住者による最終消費支出はそれぞれ4.8%、2.3%上昇。

政府歳出は8.6%増。うち人件費が3.0%、商品・サービスの購入が18.7%上昇。

投資による固定資本形成総額は30.9%。大型ツーリズム・エンタテインメント施設がフル着工状態となり、プライベート投資が39.8%増。そのうち建築投資が44.9%、設備投資が19.4%のそれぞれ増。政府による投資は49.2%の大幅減。マカオ大学横琴キャンパスが昨年竣工した後、今年第1季に大型公共工事の新規増がなかったことから、公共建築投資が49.1%、政府設備投資が53.1%のそれぞれ大幅減となった。

貨物輸出は増大を続けており、13.4%上昇。貨物輸入についてはプライベート投資の拡大、観光客及び個人消費の増に伴い22.1%上昇。

サービス貿易では、ゲーミング売上、観光客及び観光客による消費の持続的成長に伴いサービス輸出が11.9%増加。そのうち、ゲーミングサービス輸出が13.0%上昇、その他ツーリズムサービス輸出が6.6%増。この他、サービス輸入は同3.2%上昇。

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

観光客で賑わうマカオ歴史的市街地区のストリート(イメージ)=マカオ・大三巴街—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  近日、マカオを含む中国華南の珠江デルタ地域では大雨が続いている。  マカオ政府海事・水務局…
  2.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…
  5.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオのイーストスクエアで4月24日、…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun