マカオのカジノ売上停滞、VIPルーム従業員1千人解雇か=地元カジノ労組見解

マカオのカジノ従業員労働組合FMGI(澳門博彩最前線)の李国強副理事長によると、マカオのカジノ売上の停滞が始まった時期にあたる昨年(2014年)7月以降、およそ1000人のカジノVIPルーム従業員が解雇されているという。

マカオの月間英字経済誌「マカオビジネス」が2月11日付電子版で報じた。李副理事長は、これまでにマカオの全VIPルームのおよそ3分の1が一時的な閉鎖や廃業状態となっており、VIPルームで働くキャッシャー、広報、カスタマーサービス、運転手らが解雇されたと語ったという。なお、ディーラー職についてはVIPルームではなくカジノ運営企業が直接雇用しているため、解雇対象には含まれていないとのこと。

マカオの月次カジノ売上が昨年(2014年)6月から今年1月まで8ヶ月連続で前年割れとなっている。マカオのカジノ売上の大半を稼ぎ出すのがVIPカジノ部門だが、中国本土の反汚職キャンペーンの拡大などを受け、主要顧客基盤である中国本土富裕層が同じ中国にあるマカオでのギャンブルを避ける動きもみられる。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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