マカオGPのサーキット周辺でゴミ箱から拾った使用済みチケットを再販売…詐欺容疑で中国本土出身の男2人逮捕

 マカオでは、11月14日から17日まで、モータースポーツの祭典「第66回マカオグランプリ」が開催された。主催者発表によれば、観客動員数は前年を上回る延べ8.6万人に上ったという。

 マカオグランプリでは、前半の2日間(平日)に予選、後半の2日間(週末)に決勝レースが行われる。中でも後者に人気が集中し、チケットは事前予約でほぼ完売となるため、直前の入手は困難な状況だ。

 マカオ治安警察局は11月19日、今回のマカオグランプリ開催期間中、使用済みのチケット(半券部分がないもの)をサーキット周辺で通行人に声がけして再販売した事案が16日から17日にかけて2件あり、中国本土出身の男2人を詐欺罪で逮捕、送検したことを明らかにした。

 被害に遭ったのは中国本土と香港からの旅客の5人で、チケットを購入したものの、観客席入口の係員から半券部分がないため無効であるとされ、入場できなかったとして、警察に通報が寄せられたもの。被害者はチケット1枚あたり1000〜1300香港ドル(日本円換算:約1.4万〜1.8万円)を支払っていたという。

 その後、警察が捜査に着手。被害者がチケットを購入した場所の近くで被疑者2人を発見することに成功。所持品検査を行ったところ、うち1人が使用済みチケット4枚、詐欺行為で得たとみられる7600香港ドル(約10.5万円)の現金が見つかった。被疑者はチケットの入手元について、ゴミ箱から拾ったものと供述したとのこと。

 このほか、期間中に私服警官による巡回取り締まりを行い、チケットの不当な高値転売を行なっていた事案の摘発もあったとした。

マカオグランプリの観覧席(資料)-本紙撮影

マカオグランプリの観覧席(資料)-本紙撮影

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