マカオ、1〜4月の密航摘発者数は3割減の84人…新型コロナ検疫突破目的も

 マカオでは今年(2020年)1月下旬以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)防疫対策の一環として入境制限が講じられている。3月下旬以降、制限は一層強化され、ほぼボーダー閉鎖に近い状況だ。

 澳門海關(マカオ税関)が5月19日に明らかにした内容によれば、今年1〜4月の密航摘発者数は84人で、前年同時期から28%減だったとのこと。多くが中国本土からマカオ・コロアン島南岸沖及びタイパ島の北西沖の十字門水道を通ってマカオを目指していたといい、一部の密航者はマカオの検疫を突破する目的があったものとみられるとした。

 また、税関が同日発表したプレス発表資料によれば、16日未明にタイパ島とマカオ半島を結ぶ西灣大橋付近の海上、17日未明にマカオ半島北東の外港フェリーターミナル付近(海上と陸上)で2件の密航事案を相次ぎ摘発したとのこと。前者が密入境、後者が密出境で、密航者と蛇頭の男女計9人(いずれも中国本土出身、年齢25〜51歳)の身柄を拘束したという。密入境の1人がマカオ入境禁止措置中の違法再入境、密出境者の2人はオーバーステイ状態だった。

マカオ税関が5月16日未明に摘発した密入境事案で使用されたゴムボート(写真:澳門海關)

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