マカオ、開通済みプリペイドSIMカードの実名登録締切迫る…サイバーセキュリティ法で義務化

 マカオでは、昨年(2019年)12月22日にサイバーセキュリティ法が施行となったことを受け、同日からマカオの通信キャリアが販売するプリペイドSIMカードの実名登録制がスタートした。

 同日以降、新たにプリペイドSIMカードを購入して使用する場合、アクティベーション時に実名登録が必要となる。

 マカオ政府郵電局は10月9日、開通済みのプリペイドカードSIMカードを使用している場合の補充実名登録手続き締切日が10月16日に迫っているとし、速やかに対応するよう呼びかける通達を発出。締切前に手続きを完了しなければ、当該プリペイドSIMカードは失効し、再開もできなくなるとのこと。

 実名登録手続きは通信キャリアのショップ窓口のほか、各通信キャリアの公式サイトからオンラインのみで完結できるようにもなっている。マカオ政府統計調査局の最新資料によれば、マカオの今年8月末時点の携帯電話契約数は163万8576件で、このうち49.9%に相当する81万7991件をプリペイドSIMカードが占めた。マカオにおいてプリペイドSIMカードは一般的な存在で、市内各所に自販機が並び、スーパーやコンビニエンスストアの店頭でも容易に購入、チャージできる環境となっている。

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

マカオのプリペイドSIMカード自販機(資料)—本紙撮影

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