マカオ、「五・一」GW初日のインバウンド旅客数は4.4万人超…コロナ影響後の単日最多更新

 中国本土では、5月1日から5日までが労働節連休(「五・一」ゴールデンウィーク)となっており、期間中に多くの旅客がマカオを訪れるものと予想されている。

 マカオ治安警察局の発表によれば、「五・一」GW初日となる5月1日の出入境者数は29.2万人超(延べ、以下同)、うちインバウンド旅客に限った入境者数は4.4万人超に上ったとのこと。単日インバウンド旅客入境者数として、4月18日に記録した3.65万人を抜き、コロナ影響後の最多を更新した。

 新型コロナウイルス感染症防疫措置の一環で厳格な水際措置が講じられているマカオだが、マカオと中国本土においては状況が落ち着いていることから、両地の間ではPCR検査陰性証明の提示など一定の条件を満たした場合、隔離検疫なしでの往来が可能となっている。

マカオ歴史市街地区の中心部に位置する世界遺産・セナド広場前の横断歩道で交通整理にあたる警察官(写真:マカオ治安警察局)

 5月1日は初夏の陽気で、世界遺産が密集するマカオ半島の旧市街地(歴史市街地区)やカジノIR(統合型リゾート)集積エリア一帯で大勢のインバウンド旅客の姿を見ることができた。マカオ市民の間は、コロアン島にある2つのパブリックビーチや、5月1日から入館料が無料化されたマカオジャイアントパンダパビリオンなどが人気を集めているようだ。天気予報によれば、GW期間中は4日まで好天に恵まれ、5日が曇り時々雨とのこと。

 マカオの昨年(2020年)通期のインバウンド旅客数は前年から85%の大幅減となる約590万人にとどまった。マカオ政府旅遊局(MGTO)は今年のインバウンド旅客数見通しを600万〜1000万人程度としている。

 なお、マカオにおける新型コロナの市中における感染確認は約400日にわたってゼロが続いている。中国本土との往来制限が緩和され、インバウンド旅客が戻りつつある中でも長期にわたって市中感染ゼロを維持できていることから、域内、周辺地域、世界の流行状況に応じて迅速に防疫措置の内容を調整する方策が機能しているといえる。

大勢の観光客で賑わうタイパ島・タイパヴィレッジの官也街(写真:MGTO)

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