マカオの2022年5月対外商品貿易統計、輸入は2ヶ月連続減

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年2月頃から経済活動の縮小が続く。ただし、同年第3四半期から段階的にマカオと中国本土の間の往来制限が緩和され、以降は特に輸入について増加傾向が続いてきた。

 マカオ政府統計調査局は6月29日、今年(2022年)5月の商品貿易統計を公表。

 今年5月の貨物輸出総額は前年同月から16.2%増の11.4億パタカ(日本円換算:約192億円)。再輸出が20.3%増の9.8億パタカ(約165億円)に上り、このうち衣料品とダイヤモンド及びダイヤモンド製ネックレスが234.3%、97.1%のそれぞれ増。マカオ製の商品の輸出については3.1%減の1.7億パタカ(約29億円)で、このうち衣料品が30.9%減、銅及び銅製品が14.7%増。商品輸入総額は22.5%減となる120.5億パタカ(約2031億円)。2ヶ月連続減少となり、減少幅が拡大した。このうち携帯電話、コスメ・スキンケア用品、腕時計が69.9%、34.2%、25.0%のそれぞれ減だった一方、食品・飲料と電子パーツは41.2%、19.3%のそれぞれ増。単月の商品貿易赤字は109.0億パタカ(約1837億円)。

 今年1〜5月累計の輸出総額は前年同時期から13.1%増の62.1億パタカ(約1047億円)で、内訳は再輸出が12.0%増の53.1億パタカ(約895億円)、マカオ製の商品が20.2%増の9.0億パタカ(約152億円)。輸入総額は8.4%増の635.7億パタカ(約1兆0714億円)。商品貿易赤字は42.2億パタカ(約711億円)増の573.5億パタカ(約9666億円)。

 今年1〜5月の輸出先別は、香港が48.3億パタカ(約814億円)、米国が2.7億パタカ(約46億円)、EUが9372万パタカ(約15.8億円)で、それぞれ23.0%、3.1%、26.3%増。中国本土は26.5%減の5.5億パタカ(約93億円)。品目別では、紡績品・衣類が52.9%増の8.4億パタカ(約142億円)、非紡績商品が8.7%増の53.7億パタカ(約905億円)。

 輸入品の原産地別では、EUが224.9億パタカ(約3791億円)、中国本土が185.8億パタカ(約3132億円)で、それぞれ21.9%増、5.9%減。輸入元別では、香港が10.2%増の549.6億パタカ(約9264億円)、中国本土が0.3%増の65.5億パタカ(約1104億円)。品目別では、消費財が12.8%増の467.9億パタカ(約7887億円)。このうちコスメ・スキンケア製品が103.2億パタカ(約1740億円)、食品・飲料が74.4億パタカ(約1254億円)、ハンドバッグ・財布が51.7億パタカ(約871億円)で、それぞれ23.5%、38.8%、15.8%増。また、燃料・潤滑油24.2億パタカ(約408億円)が8.5%増。、携帯電話は64.8億パタカ(約1092億円)、建築資材は12.1億パタカ(約204億円)で、それぞれ16.1、7.5%減。

 今年1〜5月の対外商品貿易総額は前年同時期から8.8%増の697.8億パタカ(約1兆1762億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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